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Diageo vs. Constellation
PernodのAllied Domecg買収合意後、横からAllied横取りのオファーを出してきたのがワイン業界No.1の米国Constellation Brands。そして、その動きをひっそり窺っているのが酒類業界No.1のDiageo。(過去の投稿はここ)。
DiageoConstellationといえば、昨年もカリフォルニアの巨大ワイン会社、シャローン(Chalone Wine Group; CWG)の買収を巡って火花を散らした経緯がある。
CWGの49%を持っていたDomaines Barons de Rothschild(DBR)がCWGの完全子会社化に動いた際、ConstellationがDBRと手を組んでDBR独自のカリフォルニアワインの生産に乗り出そうとした。が、そこに出てきたのがDiageoでDBRの提案額より高い買収金額を提示。結局、CWGはDiageoを選んだ。この決着に伴いCWGはDBRとの契約を解消し、DBRのカリフォルニア進出は棚上げに(CWGはDBRが持つLafiteの25%弱を所有していたらしいけど、これも解消したのかな?)。

ちなみに面白いのは、
・DiageoのCWG買収提案の中に、CWG株主が1株あたり$1の“a special one-time wine credit”を受け取る権利と、株主のWine Club benefitsを継続的に提供するというCommitmentが入っていたこと。それから、
・今回のAlliedの件では、DiageoはのAllied争奪戦に全面参戦の意向だったのだけれども、反トラスト法の関係で全部は買えないので、Alliedのブランドの一部獲得を狙ってConstellation陣営に肩入れするかもしれない、との推測がある。特にDiageoはバーボンとワインの分野で弱いので、Alliedの持つバーボン Maker's Markやワインポートフォリオの一部(MUMMClos du Bois)の獲得を狙っているのでは、とのニュースもあり。
by non-vintage | 2005-05-02 05:22 | Wine Biz
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